埼玉県 川越市の動物病院 特に整形外科診療を得意としており、他院さまからの紹介も承っております
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内科①
・内視鏡
・皮膚科
・歯科
内視鏡
消化管内異物除去
ペットたちは、私たちの目が届かないうちにいろいろなものを食べてしまうことが
あります。食べてしまった異物によっては、吐き出すことができなかったり便の中に
出てくれず長期間体内に留まり、慢性的に嘔吐や下痢を起こす場合があります。
小さな異物であれば開腹手術を行うことなく、より侵襲の少ない内視鏡により異物を
取り出すことができます。
内視鏡検査、内視鏡生検
慢性的な嘔吐、下痢などの消化器症状を示す症例に対して、内視鏡を用いた検査を
行っています。内視鏡により肉眼的に病変を見つけるだけでなく、胃や腸管の組織を
内視鏡下で採取し病変を調べる生検も行っています。
皮膚科
症状:皮膚のかゆみ、赤み、脱毛、フケ、びらん、など
外部寄生虫症
概要:
マダニ症
マダニは大型のダニで、動物の皮膚に寄生して吸血します。マダニ寄生は動物に皮膚炎、貧血、アレルギーを起こすことがあるほか、ヒトと動物に幾つかの病原体を媒介します。
動物に大量にマダニが寄生して吸血すると貧血が起こります。また、マダニは吸血する時に唾液を動物の体内に注入するためアレルギー症状が出ることがあります。さらに、マダニは大きな口器を動物の皮膚に差し込んで吸血しているため、皮膚炎が生じることがあります。まだにの吸血による直接的な症状以上に重要なことは、マダニが幾つかの重要な病原体をヒトと動物に媒介することです。例えば、犬のバベシア病、ヒトと犬のライム病、ヒトの日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症(SFTS)などがマダニにより媒介されます。
ノミ、疥癬、毛包虫症
治療法:
外耳炎・中耳炎
概要:
外耳炎は、耳穴から鼓膜の手前までの炎症です。耳垢やかゆみを伴うことが多く、治療をせずに放っておくと、さらに細くの奥にまで炎症が進むこともあります。鼓膜より奥に炎症が起こったものはより重症で治りにくく、中耳炎と呼ばれています。
原因としてはアレルギーや内分泌疾患がありますが、その他の原因として異物、腫瘍、免疫異常などもあります。さらに高温多湿な環境や、犬種によっては耳道の構造に問題があり、外耳炎が発症しやすいことがわかっています。
最初の症状としては、足先で耳の付け根や耳穴を引っ掻いたり、よく頭や耳を振ったり、耳を床や壁に強く押し付けたりします。耳を見ると、耳の付け根の毛が薄くなっていたり、耳穴付近が赤く晴れていたり、耳垢がたくさん見られることがり、多くは独特のにおいがします。頭を決まった方向にいつも傾けていたり、耳を触ると以上に痛がったり、耳がよく聞こえていない場合は、鼓膜の奥まで炎症が進行し、中耳炎になっている可能性があります。
治療法:
基本は定期的な耳道洗浄を行うことです。耳の皮膚はデリケートで、かつ外耳炎では痛みが出ますので、動物病院で安全にしっかり行うのが理想的です。
また、耳垢検査に基づいた点耳薬を十分な量を使用することも大切です。症状によっては注射薬や飲み薬で治療することもあります。症状が繰り返す場合には、他の病気や原因(耳鏡では見えない異物やアレルギー、皮膚以外の内臓疾患など)をさらに検査し、一緒に治療する必要があります。
外耳炎を長く患うと耳道が狭くなって耳穴が閉じてしまったり、小さな結節がたくさんできることがあり、このような場合には手術で増えてしまった組織を切りとることもあります。重篤な場合は手術で耳道を切除しなければならないかもしれません。
犬の表在性膿皮症
概要:
犬の皮膚の表面には様々な細菌が住んでいて、これらの菌を常在菌と呼びます。常在菌は外から他の菌が皮膚につくことを防いでいます。しかし、何らかの原因で常在菌が増えて、皮膚の中や毛穴へ入り込んでしまうと皮膚炎が起きます。これを表在性膿皮症と呼びます。
この原因となりやすいのは「ブドウ球菌」と呼ばれる細菌です。アレルギー性皮膚炎(アトピーなど)で皮膚のバリアが弱い場合、他の病気で体調が悪い場合、高い気温と湿度での生活などの要因があるとブドウ球菌が皮膚で増えやすくなります。
シェルティ、ジャックラッセル、ミニチュアピンシャー、柴犬、シーズー、ウェスティ、パグなどの犬種は発症しやすい傾向があります。また、梅雨〜夏期の高温多湿の時期に多く見られます。
お腹や背中を中心に、比較的強い痒みを伴う湿疹が見られます。湿疹は多発する傾向がありますが、稀に局所的(口の周りだけなど)に症状が見られることもあります。
治療法:
症状の範囲が狭い場合には抗菌クリームや消毒薬、抗菌シャンプーなどの外用薬で対応します。症状の範囲が広い場合には抗菌薬の内服や注射を行います。皮膚の症状が完全になくなっても、1〜2週間は内服や注射を継続すること、また定期的な外用療法(主にシャンプー)を続けることで再発を予防します。ブドウ球菌が増える原因が判明した場合はそのことに対する治療も行いますが、アレルギー性皮膚炎が原因であった場合には長期的なアレルギーの治療管理が必要となります。
多くの場合、2〜3週間で皮膚症状は治ります。しかし、ブドウ球菌は皮膚にもともと住んでいる菌なので数をゼロにすることができません。従って、再発が非常に多い病気です。また、培養検査で薬の効きにくい菌(薬剤耐性菌)が見つかった場合には治りが悪くなります。
犬アトピー性皮膚炎
概要:
痒みを特徴とする皮膚疾患です。命に関わることはありませんが、今ちは非常に難しく、犬と人の生活の質を著しく低下させます。
先天的な皮膚のバリア機能の低下によって、環境中のアレルゲン(ハウスダストや花粉など)が侵入しやすくなり、これが引き金となって痒みが生じます。さらに、感染や寄生虫などの増悪因子が加わると症状が悪化します。
最初の症状は3歳以下で認められることが多く、柴犬やウェスティなどに好発することがわかっています。また、季節によって症状が悪化したり、年齢とともに症状が強くなる傾向があります。
痒みが大きな特徴であり、犬は舐める、噛む、引っ掻く、こするなどの症状を示し、脱毛、皮膚の黒ずみ、皮膚の肥厚などが認められます。これらの症状は顔、脇、お腹または指の間に認められることが多いです。
治療法:
根治させる治療法は存在しません。
内服薬や外用薬によって皮膚の炎症を抑え、痒みを軽減させます。これまで、症状を抑えるために、ステロイド系の抗炎症薬や免疫抑制剤などが治療の中心でしたが、近年では副作用が少なく、痒みを発生させる体内のシグナル自体を止めてくれる薬も使えるようになりましたので、コントロールがしやすくなりました。
また、適切な治療を行っても症状が悪化する場合には、感染症などの増悪因子が関連している可能性があるので、必ず診察を受けてください。
食物有害反応(アレルギー)
概要:
食べ物や添加物などが原因となって、痒みや赤みなどの様々な皮膚症状や嘔吐または下痢などの消化器症状が引き起こされる病気です。
比較的若い動物に多いとされていますが、年齢、性別を問わず、どんな犬・猫にも発症する可能性があります。
痒みには食物だけでなく、アトピー性皮膚炎やノミなどに寄生虫、細菌感染など複数の原因が重なっていることがよくあります。従って、食物有害反応の診断には①他の疾患が関与していないか②本当に食物が原因なのか、を調べていく必要があります。
治療法:
原因となる成分を明らかにすることは困難なため、除去食試験(アレルギー性の物質が入っていない特別なフードのみを食べさせる検査)を行い、反応を見ます。厳格な食事管理が必要となりますので、必ず定期的な診察を受けてください。
皮膚糸状菌症
概要:
皮膚および皮膚付属器の角化した組織に感染する白色・透明な糸状菌(カビ)によって引き起こされる皮膚病です。人の水虫などと同じタイプのカビです。感染を起こした部位は、脱毛、紅斑、水疱、痂皮などの症状を示します。人獣共通の感染症なので、動物からヒトへうつる可能性があるため、注意が必要です。
糸状菌は感染被毛やフケなどを丁寧に顕微鏡で検査していくこと、または専用の培地で糸状菌の培養を行っていくことで診断をつけることができます。
治療法:
感染を起こしている範囲が狭ければ外用薬で治療を行いますが、程度が強い場合には内服薬を用います。全身的な毛刈りも有効であることがあります。
マラセチア性皮膚炎
概要:
治療法:
耳血腫
概要:
治療法:
急性湿性皮膚炎(ホットスポット)
概要:
治療法:
歯科
症状:口臭がきつい、口周りを触ると嫌がる、
ご飯が食べづらそう、歯石が付いている、顔が腫れている、など
乳歯遺残
概要:
犬や猫の乳歯は一般的に生後5〜6ヶ月までに永久歯に生え変わります。大人の歯が
生えてきているにも関わらず子どもの歯が残っている状態を乳歯遺残と言います。
乳歯遺残はマルチーズ、トイ・プードル、ヨークシャーテリア、ポメラニアンなどの
小型犬に多く発生します。通常は抜けるはずの乳歯が残ってしますことにより歯並びが
悪くなったり、歯石が溜まりやすくなることで歯周病の原因となることがあります。
治療法:
早期の抜歯が必要ですので、通常は避妊・去勢手術などの時に同時に行うことが多いです。
歯周病(歯肉炎/歯周炎/根尖膿瘍)
概要:
歯の表面に歯垢・歯石が付着すると歯垢中の細菌が歯の周りに炎症を起こして歯肉が赤く、腫れてきます。歯を支えている顎の骨や歯根膜も壊されてきますので歯がぐらついてきて最終的に歯が抜けてしまうこともあります。さらに炎症が進むと歯根の周りも壊されて、目の下や顎の下が腫れたり、これらの部位の皮膚に穴が開き、血液や膿が出たり、口と鼻が繋がって鼻水やくしゃみが出たり、下顎が骨折してしまうこともあります。さらに、炎症を起こした口の粘膜から血管に細菌が入り、心臓、肝臓、腎臓などに病気を引き起こしてしまう恐れもあります。
犬猫共に加齢と共に発症率が高くなり、重度になりやすい傾向があります。
治療法:
重症度により様々ですが、軽度の歯肉炎の場合はスケーリング処置を行います。
重度の歯周炎の場合はスケーリング処置に加えて、感染病巣の排除のために、
周囲組織が破壊されている歯の抜歯を行います。いずれにせよ、日々のデンタルケアが
非常に重要です。
猫の口内炎
概要:
猫の口内炎は歯垢・歯石や口腔内細菌感染、カリシウイルス感染、猫白血病ウイルス・ネコ免疫不全ウイルスによる免疫抑制状態など様々な原因により起こります。悪化すると、唾液が多い、口臭がひどい、痛みでものが食べられないなどの症状が出ることがあります。完治させることが難しい疾患です。
治療法
内科的には抗生物質や消炎剤、インターフェロンなどの投与を行います。
その他、全身麻酔下にて一般的なスケ―リング(歯石除去)、抜歯などを行います。
改善が乏しい場合には全ての歯を抜くこと(全顎抜歯)により改善する子もいます。
反応率は個体によって様々でそれでも改善が無い場合は長期的に投薬が必要になる可能性が
あります。